【年代別】ソーシャルスキルトレーニング(SST)の例8選|手順も解説

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公開日:  カテゴリー: SST

「ソーシャルスキルトレーニング(SST)を導入したいけど、具体的な例がわからない」などとお困りのご担当者様は多いのではないでしょうか。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)は専門的な知識が必要となることから、扱いが難しい療法の1つです。

本記事では、このようなお悩みを解決するために、以下のような手順で解説します。

  • ソーシャルスキルトレーニング(SST)の概念や手順
  • ・年代別のソーシャルスキルトレーニング(SST)の例
  • ・ソーシャルスキルトレーニング(SST)が大人になってどう役立つか
  • ・ソーシャルスキルの欠如による弊害

この記事を読むことで、ソーシャルスキルトレーニングの具体例がわかるようになります。

1.ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは何か

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは何か

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは、ソーシャルスキルを養うトレーニングのことです。ソーシャルスキルとは、対人コミュニケーションでふさわしい振る舞いができる社会的な能力です。

ソーシャルスキルの詳しい説明は「ソーシャルスキルとは?種類や身につけるトレーニング方法を簡単に解説」をご覧ください。

ソーシャルスキルトレーニングは、良好な人間関係の構築や社会での自立を目指すために行われます。

とくに、発達障害や精神障害などを持つ人に有効な心理社会的療法で、多くの特別支援学級や放課後デイサービスなどで導入されています。

障害を持っている人は、円滑な社会生活を送ることが難しくなりがちです。社会生活を送る上では、ルールを守る必要がありますが、子供のうちはそのことをよく理解していません。

ルールがわからないまま大人になると、まわりの人たちとうまくコミュニケーションができなくなる可能性があります。

改善をしない場合、社会との関わりに困難を感じやすくなり、生活に支障をきたすこともあるでしょう。

大人になってから、より複雑な対人関係を築くためにも、幼少期からソーシャルスキルトレーニングを実施することが重要です。

ソーシャルスキルトレーニングの基本的な知識は、こちらをご覧ください。

関連記事:【ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは?必要性や各シーンを想定した方法を解説】

2.ソーシャルスキルトレーニング(SST)を行う5つの手順

ソーシャルスキルトレーニング(SST)を行う5つの手順

ソーシャルスキルトレーニング(SST)は5つの手順で構成されています。

  1. 1.インストラクション
  2. 2.モデリング
  3. 3.リハーサル
  4. 4.フィードバック
  5. 5.チャレンジ

それぞれ解説します。

2-1.インストラクション

インストラクションは、ソーシャルスキルトレーニング(SST)がどのような場面で役立つのかなどを受講者に説明する工程です。言語的教示とも呼ばれています。

インストラクションを実施する目的は、ソーシャルスキルトレーニングの受講者に学ぶ意欲を持たせることです。

「スキルを身につけないと社会生活の中でどうなるのか」「スキルによって人間関係がどう変化するのか」を受講者にわかりやすく説明する必要があります。

イラストのついたカードを用いて社会生活のシーンを想起させるようにしてみたり、実際の社会生活を想定して特定のルールを作ってゲーム性をつけたり、さまざまな工夫を施してインストラクションを実施してみると良いでしょう。

2-2.モデリング

ソーシャルスキルトレーニング(SST)の手本を見せることがモデリングです。

受講者にモデルを観察してもらい、イメージさせることが役割です。ただ見本を見せるだけではなく、スキルを身に着けたあとのメリットを感じさせることが大切です。

メリットを伝えるには、不適切なモデルを提示することも必要になります。必ず相応しいモデルを一緒に示し、理解を促しましょう。

視覚障害や聴覚障害の子どもにも対応できるよう、視覚情報と聴覚情報をうまく融合させてモデリングをすると効果的です。

2-3.リハーサル

リハーサルとは、体験活動で実際のシーンを想定して行うことです。

役割に応じて疑似的に体験するロールプレイングなどを行うこともあります。新たな行動を増やすことで、今まで不安でできなかったことが可能になります。

応用を実施するよりも、基本的なスキルを反復して行うことで、記憶や技術として定着するなどの効果を参加者に感じてもらえるでしょう。

関連記事:SSTでのロールプレイ実践方法|場面設定やシナリオ例、注意点も解説

2-4.フィードバック

どの場面が良かったのか、より良くできそうかなど、改善するとよくなる点をフィードバックしましょう。

基本的には肯定的なフィードバックをします。改善点はヒントを与える、質問をするなど、受講生が自力で答えに辿りつけるよう促します。

フィードバックがなければ、自分がやっていることの善悪がつかず、最適な修正ができません。

2-5.チャレンジ

先述の1〜4までの手順をとおして実施したことを、日常生活でもチャレンジしてみるように促しましょう。家族がいる家庭環境だけでなく、見知らぬ大人や職場の人に対して実践して初めてゴールです。

教示したスキルをことあるごとに思い出させるために、ノートなどへ記録すると良いでしょう。

教える側にある人は、できないことがあっても否定せずに、子ども達を温厚に見つめ、サポートする姿勢が大切です。

この手順をもとに実施できる、年代別のソーシャルスキルトレーニング(SST)の具体例を、次の章から解説します

3.ソーシャルスキルトレーニング(SST)の具体例3選(幼児〜小学生)

ソーシャルスキルトレーニング(SST)の具体例3選(幼児〜小学生)

幼児・小学生に行うソーシャルスキルトレーニング(SST)の具体例を3つのシーンで紹介します。

  1. 1.友達や家族に挨拶をするシーン
  2. 2.相手の気持ちを思いやるシーン
  3. 3.相手の都合を考えて頼みごとをするシーン

1つずつ見ていきましょう。

3-1.友だちや家族に挨拶をするシーン

幼少期〜小学生で挨拶の大切さを教示することは非常に重要です。

挨拶はコミュニケーションの初めに行うものだからです。「相手に心を打ち明けてもらえる」「自分がポジティブな気持ちになる」などが挨拶の目的です。

最初から高い目標を掲げるのではなく、スモールステップで低い目標から始めると効果的です。たとえば家族ではなく、見知らぬ近所の方にいきなり挨拶するのは、非常に高い目標のためNGです。

家族や親しい友人と目があったら挨拶する・言葉をかけるなど、低い目標から始めたほうが効果を実感しやすくなります。

幼少期〜小学生の頃は自我があまり育っていない時期のため、幸いにも善悪がつきにくいため、濁りのない挨拶ができるようになるでしょう。

関連記事:小学生のソーシャルスキルトレーニングに使える教材(無料&市販ゲーム)を一挙紹介

3-2.相手の気持ちを思いやるシーン

発達障害や精神障害を抱えている人は、大人になっても相手のことを理解するのが難しいことがあります。

「行間を読めない」「抽象的な言い回しの理解が苦手」「相手から期待されていることがわからない」などの特性があるからです。

ただし、幼少期からソーシャルスキルトレーニング(SST)を受ければ、人の気持ちを理解することは難しくても、共感できる人材になる可能性があります。

たとえば、挨拶のときに「無視された」と感じることがあったとします。

このときに相手のことを考えられていれば、「声が聞こえなかっただけかもしれない」「考え事をしていたのかもしれない」と思いやれるでしょう。

相手の気持ちを思いやる心を身につけるようになるには、「ゲームで自分が勝ったときに相手の表情を汲み取り、怒りのパーセンテージをグラフで示す」というトレーニング方法があります。

グラフを作って相手の怒りが客観的に見えるようになることで、「どのようなところが嫌だったのか」「相手は今どのような気分になっているのか」など、表情から細かな気持ちの変化に気づけるようになるでしょう。

3-3.相手の都合を考えて頼みごとをするシーン

相手の都合を考えて頼みごとができるようになると、大人になってからも嫌味のない人間関係が築けるでしょう。

自分本位で頼みごとをするのではなく、相手の立場に立って表現し、相手に気持ちよく受けてもらうえるように訓練します。

お母さんが買い物から帰ってきた直後に遊んでほしい場面で考えてみましょう。ひと息つかない状況で「遊んで!」と一方的にお願いをしても、お母さんを困らせてしまいます。

落ち着いてから頼む、買ったものの片づけを手伝ってからお願いをするなど、当人にとって、「どのような場面で」「どのように声掛けしたらよいか」などを教えるようにしましょう。

とくに幼少期の頃は、相手への頼みごとのタイミングが難しいと感じるでしょう。できたときには思いっきり褒めてあげたり、できなくても必要以上にアドバイスしないなどのメリハリが必要です。

(参照:『自分も友達も困らない頼み方をしよう』│佐賀県教育センター

4.ソーシャルスキルトレーニング(SST)の具体例3選(中学生〜高校生)

ソーシャルスキルトレーニング(SST)の具体例3選(中学生〜高校生)

次に中学生・高校生のソーシャルスキルトレーニング(SST)の例は以下です。

  1. 1.共同作業を効率化するために作戦を立てるシーン
  2. 2.ディベートを行い相手の考え方を聞く・知るシーン
  3. 3.トラブルが生まれないように適切な断り方を実行するシーン

それぞれ見ていきましょう。

4-1.共同作業を効率化するために作戦を立てるシーン

中学生ともなると、共同作業を行う場面が多々あります。

一人よがりな意見で、グループの意見を聞かない事態に陥らないためにも、相手のことを尊重し、作業を進める作戦を立てることが必要です。。

お互いの意見をよく聞き、より良い作戦を立てられれば、自己肯定感の向上にもつながります。

【トレーニング方法】

校外学習で小さなグループを作り、協力してご飯を作る際に作戦を立てるシーンを想定してみましょう。

ご飯を作るにはさまざまな過程をこなす必要があります。「野菜を切る」「ご飯を炊く」「皿や箸を用意する」「机を綺麗にする」などです。

共同作業を効率的にクリアするために、それぞれの工程に得意な人を割り当てて作戦を実行します。仲間と協力して作業を進める大切さが身につくでしょう。

4-2.ディベートを行い相手の考え方を聞く・知るシーン

中学や高校に上がると、ディベートを行い、相手の考え方を理解するソーシャルスキルトレーニングが必要になります。

大人になると、議論によって、より良い人間関係を構築したり、物事を完成させたりする場面が増えます。

たとえば、中学生で英語を習うのはありかなしかというテーマが与えられたときに、「あり」派「なし」派で別れたとしましょう。このときに必要なのは、相手を否定するのではなく肯定する力です。

肯定するのが難しい方もいます。そのような方にはすぐに批判的な意見を述べるのではなく、相手はなぜそのような発言をしたのか考えたり、質問したりするトレーニングを行ってみると良いでしょう。

相手に対して肯定的な発言ができるようになったら、自分の意見もしっかり発言できるようにならなければいけません。

両者の意見を交わさないと、お互いのことを理解できないからです。一時的に良好な関係を築けたとしても、いずれ関係性が崩れてしまうかもしれません。

【トレーニング方法】

「相手がA(世の中の人はカレーが好き)と発言したら最初はその意見に対して肯定してみる」そのうえで、「A以外にも「B(寿司が好きな人も多いかも)」やC(ハンバーグが好きな人も多いかもしれない)という意見もあることも提案してみる」など、ディベートを行う中でさまざまなトレーニング方法を実施してみると良いでしょう。

4-3.トラブルが生まれないように適切な断り方を実行するシーン

トラブルにならないように、断り方の工夫をするソーシャルスキルトレーニング(SST)も必要です。トラブルがおこることで人間関係が円滑に進まなくなるためです。

中学生になると、自我が大きくなることから対立が生まれやすく、些細なことでもトラブルに巻き込まれやすくなります。

【トレーニング方法】

たとえば、ノートを貸してほしい場面があるとします。

日頃から仲良く親切にしている友達と、ノートを貸してほしいときにだけ都合よく親切にする人がいたらどう思うでしょうか。ほとんどの場合、後者にはあまり良い想いを抱かないでしょう。

「貸さないよ」とだけ言って分かってくれる人であれば問題ありません。しかし、人によって感じ方が違うため、「なんでだよ!」と抗議される状況も想定しておく必要があります。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)もしトラブルが起きたときにも、円滑な人間関係を続けられるでしょう。

関連記事:【中学生】おすすめSSTゲーム5選|人間関係の困りごとをゲームで解決

5.ソーシャルスキルトレーニング(SST)の具体例2選(社会人)

ソーシャルスキルトレーニング(SST)の具体例2選(社会人)

最後に社会人におけるソーシャルスキルトレーニング(SST)の具体例を見ていきましょう。

  1. ・仕事上で起こりうるトラブルを想定して解決策を考えるシーン
  2. ・頼まれた仕事をうまく断るシーン

それぞれ解説します。

5-1.仕事上で起こりうるトラブルを想定して解決策を考えるシーン

仕事では、さまざまなトラブルが発生することあります。

想定していなかったことにも臨機応変に対応する姿勢が必要です。解決策を考えるソーシャルスキルトレーニングを行いましょう。

【トレーニング方法】

たとえば仕事にまだ慣れていない新入社員が、顧客からクレームを受けたとき、感情的なお客様を目の前にして、冷静な対応ができないとします。

このとき「上司に相談する」「お客様の気持ちに寄り添う」などの行動を瞬時に判断できると、解決も早いでしょう。

しかしソーシャルスキルが低いと、一人で抱え込んで誤った言動をしてしまい、お客様をさらに怒らせる可能性があります。この結果、会社への被害を招くことがあるかもしれません。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)で、事前に方法を学んでいれば冷静に対応できるようになるでしょう。

「職場の仲間にわからないポイントを聞く」「起きたトラブルを理解しわかりやすく説明できるようにする」などのスキルを身につけるソーシャルスキルトレーニングを実施してみてください。

関連記事:【発達障害タイプ別】向いてる仕事と長く働くコツ、悩みの解決方法

5-2.頼まれた仕事をうまく断るシーン

社会人になると、チームで仕事を行う協調性がより必要です。

「相手の気持ちを考えすぎる」「自分が我慢すればいい」などの考えから、仕事を抱えすぎて、一人では処理できない業務量になることもあります。

仕事を頼まれたときは自分のキャパシティを考えてから、受けるかどうかを決めましょう。

もし難しい場合は、「今日は○○件○○時~予定が入っているので、他の人にお願いしていただけますか?」とお互いが気持ち良く仕事ができる言い回しで断ることも必要です。

【トレーニング方法】

2人1組の形式を作り、頼まれた仕事を断るシーンを想定してソーシャルスキルトレーニングを実施してみましょう。

具体的には、どのように断れば相手は嫌な気持ちにならないのかを相手目線に立って考えてみたり、だした意見を板書して相手に考え方を共有し「合っているポイントと間違っているポイント」を話し合ってみたりなどを実践してみましょう。

関連記事:社会に出るための技能訓練!障害を持つ大人向けのソーシャルスキルトレーニング

6.ソーシャルスキルトレーニング(SST)が大人になってどう役立つか

ソーシャルスキルトレーニング(SST)が大人になってどう役立つか

ソーシャルスキルトレーニング(SST)は大人になってから以下のように役立ちますします。

  1. ・対人関係が良好に保てる
  2. ・自立スキルが身につく

1つずつ解説していきます。

6-1.対人関係が良好に保てる

社会人になり、仕事を始めると対人関係の重要さに気づくでしょう。一人で作業を進められるケースもありますが、人間関係から完全に逃れることは不可能です。

私たちの悩みはほとんどが対人関係から生じる問題とされています。ソーシャルスキルトレーニングを実施すれば、相手の気持ちを理解できるようになり、トラブルを招くような発言を極力減らせます。

コミュニケーションが円滑に進むようになり、対人関係を良好に保てるようになるでしょう。

関連記事:良好な友達関係を築くSSTの実施例|効果を高めるひと工夫も紹介

6-2.自立できるスキルが身につく

大人になるにつれ、親元から離れ自立できるようにならなければいけません。絶対に親元から自立する必要はありませんが、どこに行っても、どういった環境でも自立できるようになって損はないでしょう。

なぜなら親や親戚がいつまでも支えられる存在とは限らないからです。思いもよらない事故や不運が起きる場合があります。

ソーシャルスキルトレーニングを日頃から実施しておけば、そのようなトラブルが起きた場合でも自分で生活していけるスキルが身につきます。

日常生活はもちろんのこと、仕事も円滑にこなせるようになるでしょう。

関連記事:発達障害も一人暮らしできる!よくある失敗と対策を知り一歩踏み出そう

7.ソーシャルスキルが欠如すると起こること

ソーシャルスキルが欠如すると起こること

ソーシャルスキルが欠如することでおこることは以下のとおりです。

  1. ・孤独感を覚える
  2. ・うつ病などの二次障害につながる可能性がある

それぞれ見ていきましょう。

7-1.孤独感を覚える

ソーシャルスキルが欠如すると、対人関係が薄くなり、良好な人間関係が築けないことがあります。

人間は、狩猟採集民時代から集団を形成して生存してきました。孤独感を覚えると寿命が縮まるというデータもあるくらい、人間は基本的に孤独に慣れていません。

精神面で健康的な生活を送るためにも、ソーシャルスキルが必要不可欠です。

7-2.うつ病などの二次障害につながる可能性がある

良好な人間関係が構築できなければ、対人関係によって得られる満足感が薄れ、むしろ不安感のほうが増して、最悪の場合うつ病などの二次障害にいたるケースもあります。

二次障害とは、発達障害(一次障害)が原因となり生じる障害のことです。

ソーシャルスキルが良好であれば、自分の特性と向き合い、相手と円滑なコミュニケーションができるようになる可能性があります。自分の感情もうまくコントロールできれば、二次障害を事前に防げます。

関連記事:社会に出るための技能訓練!障害を持つ大人向けのソーシャルスキルトレーニング

8.VR技術を活用したSSTなら「Realize VR」

VR技術を活用したSSTなら「Realize VR」

ソーシャルスキルトレーニング(SST)の例を解説しました。各年代によってソーシャルスキルトレーニングで意識する点が異なります。

実施者は受講者の課題や改善点を正しく理解し、適切なソーシャルスキルトレーニングを実施する必要があります。

本記事で解説したソーシャルスキルトレーニングの手順を正しく理解したうえで、受講生に合ったトレーニング方法を実施してみてください。

しかし、各年代やシチュエーションごとにソーシャルスキルトレーニングを実施するのは、非常に難易度が高く難しいものです。

対応できる実施者がいたとしても、採用するのは簡単なことではありません。採用コストなど多くの課題がでてくるでしょう。

8-1.リアルな体験ができるVR技術を用いたSSTとは

こうした問題を解決する方法として、いま注目を集めているのがVR(バーチャルリアリティ)技術を活用したソーシャルスキルトレーニングです。

VRは、仮想現実と日本語で訳されています。VRヘッドセットを装着することで、360°の映像が目の前に広がり、限りなく実体験に近い体験ができます。

VR技術を活用したソーシャルスキルトレーニングが、最近では福祉施設や教育機関・企業などで導入されています。かつ利用者が楽しみながら受講でき、高い効果を得られることで、人気が拡大しています。

VR導入の結果、受講生の満足度が向上し、良い口コミの拡散が期待できます。施設の集客対策としても有効です。

8-2.学校・職場など「150以上のリアルな体験」ができるVR教材

ソーシャルスキルトレーニングに使えるVR教材「Realize VR」では、自宅や職場、面接などさまざまなシーンでリアルな体験ができます。

「Realize VR」は

  • ●150種類以上の充実したシナリオ
  • 小学生~社会人まで幅広い年齢が対象
  • トレーニングごとに成長記録
  • 伸ばせるスキル(MSPA評価)を可視化
  • 没入感があり、集中力を切らさず取り組める指導システム

などが特徴です。

また、正解・不正解の例が豊富にそろっているのもポイントです。

ソーシャルスキルトレーニングは、できるようになるまで何度も繰り返し取り組む必要があります。VR教材なら、さまざまなパターンでの反復練習にも対応でき、確実に理解を深められます。

何より、ソーシャルスキルトレーニングの専門知識がなくても、一人ひとりに応じたトレーニングを実施可能です。つきっきりでの指導が不要で、人手が少なくても十分に対応できるでしょう。

「専門的なスキルを持つ人材の獲得に難航している」

「優秀な人材を雇う採用コストがない」

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