⑥高い利用率確保のために

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公開日:  カテゴリー: 放課後デイ

以前の記事で「放課後等デイサービスにおいて黒字経営をしていつ事業所は高い利用率を確保している」というお話をいたしました。

今回は利用率確保のために、具体的にどのような工夫をすればよいのかをお話したいと思います。

高い利用率確保のための手段は以下の3つが考えられます。
・既存の利用者の満足度を上げること
・宣伝をきちんと行うこと
・事業所の特色を作ること

既存の利用者の満足度を上げること

第1表

まず、既存の利用者・保護者の満足度を上げることが考えられます。これは、継続的な利用を促すとともに、口コミにより利用者が増えるというメリットがあります。

既存の利用者の満足度を上げるためには色々な手法があると思いますが、今回は
①質の高い療育環境を提供すること
②療育内容を充実させること
③保護者との関わりを増やすこと
の3点についてお話したいと思います。

①質の高い療育環境を提供すること

「質の高い療育環境」とは、従業員が利用者様一人一人に丁寧に対応することができ、個々の特徴に合わせた療育を提供できる環境です。

その実現のためには、従業員のスキルも重要ですが、それ以上に心のゆとりが必要になってきます。心にゆとりがない状況では利用者様に寄り添った療育は提供できません。 従業員にゆとりをもってもらうためには、

・従業員の業務が過多ではない(人手が足りている)
・人間関係が良く困ったことがあったらすぐに回りに相談できる&教えてもらえる
・プライベートとのバランスが取れている(収入に不満がない)
等が重要です。

オーナー様としましては、定期的な個別面談などを通して、職場の人間関係や各従業員の仕事に対する想いなどを聞く機会を設けて信頼関係を築くとともに、十分な給料・人手を整備し職場環境の改善を図る必要があります。

※人手不足の原因と対策に関する記事はこちら

②療育内容を充実させること

当然ですが、利用者様・保護者様は療育内容を重視します。他と異なるアピールポイントがあればしっかりアピールしましょう。

逆にアピールポイントが無いならば、積極的に作って行きましょう。「お子様が良い方に変わっていくこと」は保護者様が最も求めていることです。

③保護者様との関わりを増やすこと

大切なお子様のこと、保護者様は普段放デイでお子様がどのように過ごしているか興味を持っているはずです。

保護者様の信頼を得るため、聞かれる前に放デイでの利用者様の様子を伝えましょう。お迎え等で直接会えれば直接、送迎を行っている場合は電話等でなるべくこまめにお話の機会を設けることをお勧めします。

この時のポイントは意識して「良いこと」を伝えること。利用者様がどのような様子で普段過ごされているのか、何ができるようになったのか、どんな楽しい瞬間があったのか、保護者様と一緒にお子様の成長を喜ぶ機会を設けることで、保護者様からの信頼を得やすくなります。

宣伝をきちんと行うこと
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次に、高い利用率確保のためには、宣伝をきちんと行うことが重要です。例えば、自社ホームページの整備や地域密着型メディアの紹介ページの活用、チラシの作成・ポスティングといったことが挙げられます。

保護者様が気にあるのは、どんな療育を行っているかはもちろん、お子様が過ごしやすい場所であるか、安心・安全であるか、雰囲気が良いかなどの点です。

第一印象をよくするため、事業所のアピールポイントを把握したうえで、保護者様のニーズに合った形で発信していくことが重要になります。

とはいうものの、そもそもアピールポイントが無ければ保護者様の目を引くことはできません。

事業所の特色を作ること
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そこで、事業所の特色を作ることが必要になってきます。

放デイの事業所数が増加傾向にある現在、ただ集客を行っただけでは特色のない事業所は次から次へと増える事業所の前に埋もれてしまいます。

そのため、「他事業所との違い」を作り出し、他との差別化をしていくことが重要です。

具体的な特色の例としては、作業療法士や理学療法士、言語聴覚士などによる専門的な療育の提供や、運動療育、英会話など、様々なものが考えられます。保護者様のニーズに対応できており、周辺の事業所が有していない特色であればどんなものでも良いと思います。

しかし、一から特色を作り出すのは中々難しいもの。専門知識を有する職員の採用や、従業員への教育、環境づくり、カリキュラムの作成など特色づくりには多くの手間とお金がかかります。

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