⑩ことばの教室
公開日: カテゴリー: 放課後デイ
前回に引き続き、今回はRYD株式会社が提供する「ことばの教室」についてご紹介いたします。
「ことばの教室」とは?
「ことばの教室」とは、弊社が作成した言語聴覚士(ST)監修の言語指導プログラムを修了した「ことばの先生」により、言葉に発達の遅れがある幼児や児童向けに、言語療育(ことばのトレーニング)を提供するサービスです。
そもそも、言語療育とはどういったものでしょうか? 発達障害や自閉症スペクトラムを持っているお子様の中には、会話がうまくできない子や、言葉が遅い子もいます。
障がいのないお子様であっても、舌や唇を上手く動かせないために、言葉足らずになってしまう子もいます。
言語療育(ことばのトレーニング)とは
言語療育とは、こういったお子様向けに、発音や発声の練習、質問したり答えたりといった日常会話でのコミュニケーションの練習など、「話す」「聞く」「理解する」トレーニングを提供することで、言葉の成長をサポートする療育です。
言葉はコミュニケーションの根幹であるため、周りの子との違いが浮き彫りになりやすく、保護者様としては特に気になる部分です。心身の発達が著しく進む幼い時期だからこそ、その間にことばの遅れの原因を知り、療育プログラムを実施して、言語能力・コミュニケーション能力を伸ばす必要があります。
「ことばの先生」が各放課後等デイサービスにいることで、保護者様は適切かつ継続的にお子様の言語トレーニングができるようになるのです。
どうして「ことばの先生」が必要なの?
言語療育のプロといえば言語聴覚士(ST)です。放課後等デイサービスの加算を取る際、例えば専門的支援加算のための専門職としても挙げられていますよね。
では、「雇いたい」「言語療育をしたい」と思った全ての事業所で言語聴覚士を雇うことができるでしょうか。
かなり困難と言わざるを得ません。なぜならば、言語聴覚士は病院以外で働いている人数が圧倒的に少ないからです。
『⑦報酬改定に対応するためには?』の記事でも申し上げましたが、言語聴覚士はただでさえ、3.5万人程度と保育士などに比べても絶対数が少ないうえ、7割以上が病院に勤務しています。小児言語・認知を行っている有資格者も以下のように全体の一部にとどまっている現状です。
つまり、「言葉」の発達に遅れがある場合には、継続的かつ定期的にトレーニングしないといけないのにも関わらず、トレーニングをしてくれる人材を確保できない状態にあるのです。
そこで、RYD株式会社では、どんな事業所でも簡単に言語療育を取り入れられるような人材育成プログラムを提供することといたしました。
そのプログラムの修了者が「ことばの先生」です。
言葉の発達を促すプログラムの内容は?
言語療育のためには、言葉の発達についての知識や療育方法の体得、保護者様へのアドバイスのための知識が必要になります。
例えば、
・年齢による言葉の発達の度合いに関する知識
・ことばの遅れの原因に関する知識
・ことばの理解・表出促進のためのトレーニング手法
・発音のためのトレーニング手法
・保護者様との連携の手法
など多岐にわたります。
お子様それぞれの苦手、困っている原因に合わせたカリキュラムを組めるようにするためです。
専門の大学や短大、言語聴覚士養成所に行って学ぶような内容に踏み込むわけですから、普段の仕事をこなしながら一気に身に着けることは難しいです。
そこで、弊社の「ことばの先生」教育プログラムでは初級・中級・上級に分け、レベルに応じて学ぶ内容を変えております。
各レベルに応じた講義を受けていただき、試験を受けてもらったうえで、十分な知識が認められましたら、「ことばの先生」として認定し、各事業所で言語療育に取り組んでいってもらいます。
現役の言語聴覚士が「子供の言語療育のためにはこれが必要!」という知識や手法をピックアップしておりますので、「現場で使える」知識が身につく形になっています。
「ことばの教室」の運用方法は?
では、晴れて従業員が「ことばの先生」に成れたら、どのようにそのスキルを活かしていくべきでしょうか?
弊社がお勧めする活かし方は以下の4パターンです。
①自事業所の療育として使う
既に児童発達支援をやっている事業所などにおいては、自分の事業所の療育の一内容とすることが可能です。
既存のお客様の満足度を上げるとともに、「言語療育をやっている」ということは事業所の特色になります。そのため、新たな顧客獲得にもつながります。
②実費事業として使う
事業所のサービス提供時間外などに、言語療育の個別指導を行うとともに、実費を頂く形も考えられます。
言葉に遅れのあるお子様にマンツーマン指導を施すとともに、保護者様がどのような点に困っているか、家庭ではどのようにお子様に接していけばよいのかについて相談に乗ります。
病院よりは身近かつ気楽な、幼児・児童向けの個別塾のイメージです。
③他事業所に派遣
他の児童発達支援事業所や放課後等デイサービスに従業員を実費で派遣し、そこで②と同様、他の放課後等デイサービス利用者のお子様相手にマンツーマンで言語療育をしてもらいます。
言語療育がしたくても言語聴覚士(ST)が確保できないのは、どの事業所も同じです。 一方で、言葉の発達が気になるお子様は少なくなく、言語療育の需要は高いです。
そこで、そのような事業所に向け、ことばの先生を派遣することで多くの方に言語療育をお届けします。
④保育園に派遣
児童発達支援事業所や放課後等デイサービスと同様に、保育園でも言語療育の需要があります。
「この子、言葉の発達が遅い」と保育士さんが気づいても、保護者様の方針で専門の療育機関に通わせないことがあるからです。
保育士さんはそのような子供たちにどうアプローチすればよいかを悩んでいるため、「ことばの先生」を保育園に派遣し、保育士さん向けに言語療育についてレクチャーをすることで、保育士さんたちのお悩みを解消します。
以上のように「ことばの先生」資格は様々な活かし方があります。 RYD株式会社は、他にも
・ VRを使ったSST
・「学びの教室」という実費事業
をセットで導入支援しております。
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