身近なものの秘密を知ろう!「子ども実験教室」カリキュラム解説①
子ども実験教室は子ども達に身近な物質を取り上げ、その不思議を実験で解き明かします。起きる現象を自分の目で確かめていくうち、子ども達は仮説を立て考える力や、問題解決能力を培います。また実験への興味が科学的視点の獲得に繋がり、身の回りの物質や現象に興味を持ち接するようになります。
全10回のカリキュラムでは、一貫して身近な物質を身近な道具で実験します。前半で音や光、水、空気などの性質を学習し、後半は学んだ内容を応用します。いずれの実験も火や薬品を使用せず、安全な環境で簡単に取り組めます。
今回は前半にあたる第1回〜5回のカリキュラムをご案内します。
第1回~5回のカリキュラム
各授業とも実験は基礎と応用の2段階で構成されています。基礎実験で性質を知ったあと、応用の実験で知識を深めます。
第1回〜5回の実験内容は以下のとおりです。
第1回:音はなんで伝わるの?
紙コップと糸を使用し「鳴き声コップ」を作ることで、音が空気の揺れによってもたらされることを証明します。後半は素材や糸を引っ張る強さを変え、音の大きさや高さの変化を体感します。
第2回:表面張力って何?
水がいっぱいに満たされたコップにビー玉を入れ、表面張力を証明します。後半は知識を活用しボートを走らせます。表面張力を弱くする洗剤を後部に塗り、前後の力を変えることで進ませます。
第3回:空気をおすと?
マヨネーズやケチャップの空容器に空気や水が入った状態でふたを閉め、容器を手で押す実験を行います。水にはなんの作用もない一方、空気には押し戻す作用があることを実感します。後半はペットボトルと風船で肺の模型を作り、人間の肺もこの作用で動くことを証明します。
第4回:光のくっせつ
屈折を学ぶため、ペットボトルに開けた穴から流れ落ちる水に懐中電灯をあて、光が水に沿って曲がる様子を観察します。後半は絵を描いた紙をビニール袋に入れ、水に入れる実験を行います。ビニール袋と水の間で光が屈折せず、目線から光がずれ絵が見えなくなります。
第5回:CO2って
重曹+クエン酸でCO2ができることを、ペットボトルにくくりつけた風船が膨らむことで証明します。さらにCO2が空気より重いことを裏付けるため、重曹とクエン酸を混ぜた液体にシャボン玉を吹き付けます。シャボン玉がCO2の上に乗って落ちないことを確かめます。
各回とも、知識をただ教えるだけでは実感を持ちづらい内容です。とくに光の屈折や CO2はそのまま知識として教えると中学校の範囲に入ってしまい、子ども達は難しく感じ興味を失ってしまいます。
子ども実験教室の実験なら、目に見える形で現象を確かめられるため、難しい内容もすんなりと理解できます。
講座をとおして学べること
子ども実験教室では、子ども達が身の回りの世界に目を向け、科学的な興味が感じられるよう育成します。カリキュラム前半は扱うテーマがより身近なため、科学的に物事を捉え思考する第一歩に最適です。
音・光・空気、そして私たちの体も!世界は不思議で溢れている
第1回〜5回の講座では、私達を取り巻く「当たり前の世界」を題材にします。音や光、空気は普段の生活で意識を向けることはありません。理科はそれを科学的に分析し、さまざまな現象を解き明かします。
しかしそれが暗記事項や計算式で提示されると、一気に難しいものになります。子ども実験教室では、子ども達が興味を失わないよう、目に見える形で実験を行い、その過程を楽しみながら考察します。学ぶだけの知識と違い、手を使うことでひらめきや疑問を感じられます。それを一つひとつ解決することで、理科の学びを原理から学習できるのです。
「わかる」ことで理科が楽しくなり、興味がわきます。それはやがてより広い科学への興味に結びつき、身の回りの世界の不思議に気づけるようになるのです。
論理的思考力や問題解決能力を獲得できる
理科の暗記事項や難しい数式は、試験対策などの一過性の学習だとすぐに忘れ、そこから論理的な思考力や問題解決能力を得ることに繋がりません。
子ども実験教室のカリキュラムは「なぜそうなるのか」を実際に自分の目で確かめられ、納得できます。それはやがて自分自身で仮説を立て論理的に考える能力に結びつき、一つひとつ解決することで問題解決能力も引き伸ばされます。
さらに基礎実験の上に応用の実験を重ねるため、習得した知識をさまざまに利用する経験もできます。理科が私達の生活と深く結びついていることに気づけます。
さいごに
子ども実験教室の第1回〜5回のカリキュラムは、私たちを取り巻く音や光、空気などがテーマです。これらを座学で学ぶと、単なる暗記事項になりがちです。
子ども実験教室では、身近な道具を使い実験します。目に見える形で現象がわかるため、子ども達は心から納得し知識を習得します。自分自身で予測を立て思考する癖がつけば、論理的思考力や問題解決能力も培われます。
また実験をとおし理科への興味が芽生え、それはやがてより広い科学への興味に結びつきます。科学的な視点があれば、身の回りの世界にさまざまな疑問を持ち接することができます。それにより日常でのものの見方や考え方が広がり、仮説を組み立てる力や物事を深く観察する力、予想を検証する力などが鍛えられるでしょう。
子ども実験教室は子ども達の科学的な興味を引き立て、未来をつくるお手伝いをします。あなたも子ども実験教室で、科学への第一歩を踏み出しませんか?詳しくは各教室までお問いあわせください。
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